〈読書〉死んだらどこへいくのだろう。。『深い河』(著:遠藤周作)

目次
●長野旅行の感想(0:00〜)
●読書ノート(06:00〜)

こんにちは、しーたんです。

今回は遠藤周作さんの『深い河(ディープリバー)』を読みました。

ものすごく重量感のある作品でした。。。
生きることについて、ものすごく考えさせられます。

「自分って、なぜ今の時代に、日本人として、この世に生まれてきたのだろう?」
と、読後思わず考えてしまいました。

生まれた年がたった数十年違うだけで、壮絶な経験を強いられた人たちがいる。
貧富の差が激しい国で、今日生きることに精一杯の人たちがいる。

これらは普通に生きていたら見えない世界でしたが、
この作品が書かれた時代は少し違えど、
そのような現実があることをありありと見せつけられて、
自分は日々何を考えて、どんな行動をして生きていくべきなのか。
せっかくそういうことを考えることのできる余裕のある時代と場所に生を受けたのだから、しっかり考えて生きていかなければなと思いました。 

ちょうど先ほど(現在11月6日午後4時)NHKのEテレで『こころの時代~宗教・人生~ 遠藤周作没後25年 遺作『深い河』をたどる 前編』という番組の再放送が放送されていて、タイミングよく放送直前で気づけたので見てみたのですが、これがすっごくよかったです!!!

深い考察でとても勉強になる内容、実際のガンジス川の映像などと共に作中の感傷的な気持ちが蘇ってくる編集、改めてこの作品について気づかされることがたくさんありましたし、対談されている若松英輔さん、山根道公さんの遠藤周作さんへの真っ直ぐな愛が感じられました。

そしてまたしても自分の今回の感想の浅さを実感させられましたw
そうゆう観点で作品を見ることができるのか〜。
と、勉強にもなりました。

そして遠藤周作さんの、自身の抱える悩みを「生涯の課題」として捉える前向きな考え方と行動力にも感動しました。

後編は明日の午前5時に放送されるそうなので楽しみです。 早起きします。笑

(番組の公式動画はこちらです→)https://youtu.be/ynuvQ9Q_gmY

 

この作品を読み終えたときにはきっと、「なんでそんなこと言うの?」と思っていた理解できなかった相手のことも、スーッと受け入れる度量が養われていると思います。

まだまだ自分の努力は必要だと感じていますが、理詰めで力説されるよりもナチュラルにそんな価値観が変化するような、本当に素敵な作品だったなと感じました。

 

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